このブログのタイトル「MAP for NPO」、「MAP」とは地図の意味もあるが、ここでは、ある3つのサービスの頭文字から出来ている。そして僕が考えるNPOロールモデルとしてのエッセンスがここにある。
M: Marketing
A: Assessment
P: PR
そう、NPO法人が「人材不足」と「資金不足」問題解決に、どうしても必要とするサービスである。これらを駆使することで、ニーズに即したNPO法人の自立を促す「MAP=地図」となる希望をこめて「MAP for NPO」だ。日本には寄付の文化が根付いていないから、今はまだ過渡期だから人材も不足で、教育不足だし、そんな事をいって1998年のNPO法施行から7年。未だに同じことを言い訳にするんだろうか、こんなことでは、いつまでたってもNPO活動なんて地域から必要なものと認められないんじゃないのか。
僕はそんな言い訳に付き合うほど、人間が出来ていないので、さっさと自分の考えを具現化するために時間を使いたい。
Marketing(マーケティング)
目的
「コンシューマー(利用者)のニーズの正確な把握と求められてるサービスプログラムの提供促進」
効果
1)利用者の満足度が大きくなる。(利用者のニーズに即しているため)
2)利勝者の参加度が増す。(良いサービスには、より多くの人が集まる)
3)マーケット内にある資源を引き付けることが出来る。(利用者のニーズを知ることで、より必要な資源をひきつけることが出来る。)
4)効率が上がる。(利用者のニーズに即す事で、無駄なくサービスを提供できる)
Assessment(評価)
目的
「利用者のニーズに応えられているか、自身のサービスを常に地域社会から評価されることで、サービスの質の向上と、活動資源を獲得する目安の抵抗」
効果
1)サービスの質に応じて利用者がNPOサービスを選択できる。
2)自己評価では見えにくい部分を見ることが出来る。
3)利用者の満足度をベースにした評価がサービスの向上とスタッフの質の向上につながる。
4)評価を数値化することで、NPOマーケット内の効率を上げる。
PR
目的
「NPOの活動をより正確に地域社会に伝えることで、価値の創出、資源の引き寄せを測る」
効果
1)資金集め
2)地域社会の意識を高める
3)会員のリクルートと保持
4)ロビー活動と問題に関する立場や意見の主張
5)危機管理
長々と書いているけれど
アメリカのNPOでもあったが、NPO法人において高尚な目的を定め、理事やスタッフが気に入った製品やサービスのプログラムを作り、利用者が参加するのを待っていればよかった。しかし、利用者は、NPOのニーズや風土に合わせるために存在しているのか?そんな疑問が頭に浮かぶ。
それは違う。
「NPO法人は利用者のニーズに応えるために存在している」
「利用者がNPO法人の活動のために存在している」のではない、という事を認識することが大事である。
そのために上記の3ツール(MAP)は、よりNPO活動に特化したツールとしての開発が必要だけれど考え方としても有効なツールであり、既存の行政や、中間支援組織への依存体質を壊すためにも必要ではないだろうか。僕はこれら3つのツールを駆使できるNPOが10年後に必要とされるNPO法人となっていると思う。