さて前回NCCC等が具体的に掲げた目標8分野に関して、それぞれ1)予算規模 2)ニーズ 3)対応策の順で見ることがこのブログ「MAP for NPO」の趣旨に沿う。
1)予算規模
ユナイテッドウェイの1998年から1999年の計画によると、これら8分野全体で総額1,435万ドル(日本円(1ドル100円)にして、14億3500万円)もの予算が「地域強化資金 (Community Impact Fund)」として配分される。ちなみにこれらは、アメリカ全土ではなく、「北カリフォルニア」で行われるプログラムに分配される額である。(ロスは含まれない)
分野別使途
「家族の支援資金」
家族支援のための178プログラムに対して、14億3500万円のうち40.4%が配分される。
一つのプログラムへの支援額は、ほぼ30万円から700万円程度で、総額として5億5800万円となっている。
49のプログラムに対して、全体の資金の12%が配分される。
総額で、1億7300万円であり、一つのプログラムに対しては平均350万円程度になる。
「健康と人間的尊厳を守る」
115のプログラムに対して18.4%、総額2億6500万円の資金が配分される。
配分額が40万円から50万円のプログラムもあるが、平均では230万円である。
「地域とのかかわりを深め積極的な役割を果たす」
18のプログラムに対して、全体の14.6%にあたる2億1000万円が配分される。
「災害対応」
5つのプログラムに対して、全体の4.8%、6900万円が配分されている。
残額は「予備金、その他」という事になる。
資金が配分されたプログラムの数は365であり、それらは要請のあった634のプログラムの中から選ばれたものである。